11.低振動エンジンの基本型を考案



 従来の往復式の内燃機関や圧縮装置では、振動低減を目的として、多気筒化やV型エンジン、バランサ軸などが採用されています。
 しかし、これらはピストンの往復運動の異相に着目したものであり、コンロッドやクランクアーム等の慣性力に起因する振動低減には効果が少なく、エンジンブロック全体としての振動を抑制するのは困難です。
 そこで、これらの慣性力に起因する振動を理論的にはゼロとなるエンジンの基本型ヲ考えて見ました。
 そして、2006年10月21・22日開催された第44回富山県発明と工夫展に、基本型の模型を作って出品しました。特許も出願してあります。
 ただ、未公開ですので詳しく述べる事ができず、限られた範囲内での記述になる事をお許し下さい。

【低振動エンジンの概要】
(1)4気筒を基本単位として振動を抑制する。
(2)基本単位は対向式が最も現実適な型式である。(他の型式も可能)
(3)8気筒、12気筒などのように4倍数になるよう、基本単位の増設可能。
(4)基本単位内の4個のピストン、コンロッド、クランクアーム等の複雑な運動による各慣性力が、全てのクランク角度において互いに相殺される
(5)従って、全てのクランク角度において振動が抑制され、エンジンブロック全体の振動が無くなる。

 これは基本型ですので、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを問わず、また2サイクル、4サイクルも問いません。
 自動車、建設機械、船舶等、あらゆるエンジンにも採用できます。圧縮装置にも採用できます。


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